ITインフラの安定運用において、無停電電源装置(UPS)は欠かせない存在です。中でも、HPE(Hewlett Packard Enterprise)の「R5000」は高い信頼性とパフォーマンスを兼ね備えた人気モデルとして多くの企業やシステム管理者に選ばれています。しかし、「購入したものの設定方法がよくわからない」「設置のポイントを知りたい」「使い方に不安がある」といった声も少なくありません。
この記事では、HPEのUPS「R5000」の概要から、設置時の注意点、設定方法、そして日常の使い方までを初心者にもわかりやすく解説します。この記事を読めば、R5000をしっかり活用して、大切なシステムを停電や電源トラブルから守るための基本がしっかり身につきます。
HPEのUPS「R5000」は、5kVA(キロボルトアンペア)の出力を持つ高性能なUPSで、主にラックマウント型サーバーやネットワーク機器のバックアップ電源として使用されます。主な特徴は以下の通りです:
このように、R5000は高度な機能を備えながらも、シンプルで扱いやすい設計が魅力です。
UPSは設置場所や環境によって性能を左右されることがあります。以下の点に注意して設置準備を行いましょう。
R5000はラックマウント型で、一般的に3Uサイズ(高さ約13cm)のスペースを必要とします。ラック内に余裕があることを確認しましょう。
UPSは使用中に発熱するため、前後左右に最低10cm以上の空間を確保し、通気を妨げないようにします。ホットアイル/コールドアイルの空気循環にも配慮しましょう。
R5000は200V系統の電源が必要です。接続先の電源回路の容量とコンセント形状(C19など)を事前に確認しておくと安心です。
R5000の設置は以下のステップに沿って進めます。
付属のレールキットを使用して、サーバーラックにUPS本体を設置するためのガイドレールを取り付けます。
重量物のため、必ず2人以上で作業を行いましょう。滑り落ち防止のストッパーを使って本体を安定させます。
R5000本体のAC入力に電源ケーブルを接続し、ラックの電源装置に差し込みます。接続時は電源がオフであることを確認しましょう。
UPS背面にある複数の出力ポートに、サーバーやネットワーク機器の電源ケーブルを接続します。
UPS本体前面には、LCDディスプレイとナビゲーションボタンがあり、ここから基本的な設定が行えます。
これらの項目は「Configuration」メニューから簡単に設定可能です。
HPEの「Power Protector」ソフトウェアを使えば、UPSの状態をPCから監視・制御できます。
IT管理者にとって、ソフトウェアによるリモート操作は大きなメリットです。
UPSは一度設置したら終わりではありません。以下のような点に注意して日常的な管理を行いましょう。
通常3~5年で劣化します。LCDディスプレイやPower Protectorでバッテリーの状態を定期チェックし、エラーが出たら交換を検討しましょう。
R5000には「セルフテスト」機能があります。月1回程度の実行で状態確認ができます。
症状 | 対処方法 |
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警告音が鳴り続ける | LCDでエラーメッセージを確認し、バッテリー状態や負荷状況を見直す |
電源供給が止まる | ケーブル抜け・過負荷・バッテリー完全放電を疑う |
通信できない | USB/ネットワーク接続状況、ドライバインストール状況を確認 |
HPEのUPS「R5000」は、性能と操作性のバランスが取れた優れたUPSです。設置場所の確認から、正しい接続、LCDによる基本操作、Power Protectorによるリモート監視までをしっかり行えば、長期にわたって安心してシステムを稼働させることができます。
停電や電圧不安定による障害を未然に防ぐためにも、UPSの活用はますます重要性を増しています。今後のIT運用において、R5000を最大限に活用し、信頼できる電源環境を整えましょう。