ここまでで「環境構築」「画面設計」「イベント処理」「データ保存」と、Androidアプリ開発の基礎を一通り体験してきました。いよいよ最後のステップは、完成したアプリを実際のスマホで動かし、さらに公開する手順です。
アプリを動かす方法は大きく分けて2つあります。
- Android Studioの エミュレーター を使う方法
- 実際の スマホ(実機) にインストールしてテストする方法
そして、完成度を高めたアプリは Google Play ストア で公開できます。
この記事では、アプリをスマホで動かすための具体的な手順と、Google Play公開までの流れをわかりやすく解説します。
エミュレーターでアプリをテストする
エミュレーターは、PC上に「仮想スマホ」を作ってアプリを動かす仕組みです。Android Studioに標準搭載されているため、誰でも利用できます。
エミュレーターの準備
- Android Studioを起動
- 上部メニューから Tools → Device Manager を選択
- Create Virtual Device をクリック
- スマホ機種(Pixel 6など)を選択
- Androidのバージョンを選び、ダウンロードしてインストール
- Finish を押すとエミュレーターが追加されます
アプリを起動する
- Android Studioでプロジェクトを開く
- 右上の実行ボタン(▶)をクリック
- エミュレーターを選択すると、仮想スマホが起動
- アプリが自動でインストールされ、起動します
💡 メリット
- さまざまな機種・画面サイズで確認可能
- USB接続不要
💡 デメリット
- PCの性能に依存(重い)
- カメラやGPSなど一部機能は実機より制限あり
実機でアプリを動かす(USB接続)
次はスマホに直接インストールして試す方法です。こちらの方が「本番に近い動作確認」ができます。
スマホ側の準備
- 開発者オプションを有効化
- 設定 → 端末情報 → 「ビルド番号」を7回タップ
- 「開発者向けオプション」が有効になります
- USBデバッグをON
- 設定 → システム → 開発者向けオプション → USBデバッグをON
PC側の準備
- スマホをUSBケーブルで接続
- スマホに「USBデバッグを許可しますか?」と表示されたら「許可」を選択
- Android Studioで実行ボタン(▶)を押し、接続したスマホを選択
これでアプリがスマホにインストールされ、実際の動作を確認できます。
💡 実機テストで確認すべきこと
- タップやスワイプ操作が正常に反応するか
- 保存データが正しく残っているか
- 通信やカメラなど、実機特有の機能が動くか
- バッテリーやメモリ消費が激しくないか
アプリを配布する方法(公開前の共有)
「仲間に試してもらいたい」という場合、Google Playに公開せず配布する方法もあります。
APKファイルの作成
- Android Studioで Build → Build Bundle(s) / APK(s) → Build APK(s) を選択
- 数分後、「APKが生成されました」と通知が出る
app/build/outputs/apk/debug
フォルダにファイルが出力されます
APKをインストール
- USB転送やメールでスマホに送る
- スマホで「提供元不明のアプリを許可」してインストール
💡 ただし、この方法はあくまでテスト用です。本格的に配布するならGoogle Playに公開しましょう。
Google Playにアプリを公開する流れ
アプリを世界中に配布するには、Google Play Consoleを使って公開します。
1. デベロッパーアカウントの登録
- Google Play Consoleにアクセス
- 登録料 25ドル(約3,000円) を支払い
- 開発者としてアカウントを作成
2. アプリの準備
- アプリ名(タイトル)
- アイコン(512×512px)
- スクリーンショット(スマホ画面のキャプチャ)
- 説明文(短文・長文)
- プライバシーポリシーURL(必須)
3. アプリファイルのアップロード
- Play Consoleから「新しいアプリを作成」
.aab(Android App Bundle)
をアップロード - 必要な情報を入力
4. テスト配布
- 内部テスト(自分だけ)
- クローズドテスト(指定メンバーのみ)
- オープンテスト(誰でも参加可能)
5. 公開申請
- コンテンツレーティング(年齢区分)
- 配布地域の設定
- Googleの審査を受ける
- 通常1~3日で公開
公開後にやるべきこと
アプリを公開したら終わりではありません。ユーザーに使ってもらい、改善を繰り返すことが重要です。
- レビューの確認:不具合や要望をチェック
- クラッシュレポートの確認:バグを修正
- アップデートの配信:機能追加や改善を行う
- マーケティング:SNSやブログで宣伝する
まとめ
今回は、Androidアプリを 実際にスマホで動かす方法と公開手順 を解説しました。
- エミュレーター:PC上で仮想スマホを起動
- 実機テスト:USB接続して本物のスマホで確認
- APK配布:テスト用に仲間と共有可能
- Google Play公開:世界中に配布できる
これで「はじめてのAndroidアプリ開発」シリーズは完結です。
環境構築からHello World、UI設計、イベント処理、データ保存、そして公開まで、一通りの流れを体験できました。
アプリ開発は奥が深いですが、一歩一歩進めば確実に形になります。ぜひ、この記事をきっかけに自分だけのオリジナルアプリを作り、世界に公開してみてください。