土地の広さを表すとき、日本では「平方メートル(㎡)」だけでなく「坪」という独自の単位がよく使われます。特に不動産や建築の分野では、坪単価や間取りの目安を知るために欠かせない指標です。しかし「坪って何㎡?」「どうやって計算するの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
この記事では、土地の坪数の意味や計算方法、坪単価の考え方、活用例までをわかりやすく解説します。これから土地の売買や家づくりを検討している方、不動産知識を身につけたい方に役立つ内容です。
坪(つぼ)は、日本で古くから使われてきた面積の単位で、元々は間(けん)や尺といった長さの単位から派生しました。
1坪は「1間 × 1間(約1.82m × 約1.82m)」の正方形の面積を指し、平方メートルに換算すると**約3.3058㎡**になります。
歴史的には、農地や宅地の面積を計る際の基準として用いられ、明治時代以降も不動産や建築分野で広く普及しました。現在ではメートル法が正式ですが、不動産広告や契約書では依然として坪表記が併用されています。
坪数を計算するには、㎡や畳との関係を知っておくと便利です。
計算例
土地が100㎡の場合
100 ÷ 3.3058 ≒ 30.23坪
となります。逆に坪から㎡へ換算する場合は、坪数 × 3.3058で求められます。
坪単価は「土地や建物1坪あたりの価格」を指します。土地取引の際には、全体の価格よりも坪単価を知ることで、他の物件との比較がしやすくなります。
計算式
坪単価 = 土地の総額 ÷ 坪数
例:
土地の価格が1,500万円で、面積が50坪の場合
1,500万円 ÷ 50坪 = 坪単価30万円
坪単価はエリアや駅からの距離、土地の形状、周辺環境によって大きく変動します。都市部では高く、郊外や地方では低くなる傾向があります。
不動産広告に掲載される坪数は、実測値ではなく登記簿上の面積をもとにしている場合があります。測量をしてみると実際の面積と異なることもあるため、契約前に実測値を確認することが大切です。
また、建物の延床面積も坪で表示される場合がありますが、こちらは建物全体の床面積を合計して坪換算したものです。土地の坪数と混同しないよう注意しましょう。
メリット
デメリット
坪は日本独自の面積単位で、特に不動産や建築分野では今も広く使われています。1坪=約3.3058㎡という換算を覚えておくと、土地や建物の広さをスムーズにイメージできます。坪単価を把握すれば価格比較もしやすく、土地取引や住宅設計の判断材料として大いに役立ちます。
これから土地や家の購入を検討する方は、ぜひ坪数と坪単価をセットで理解しておくことをおすすめします。