産業廃棄物収集運搬業を始めるには、各都道府県の許可を得る必要があります。
そのための第一歩が、正確な申請書類の提出です。
しかし、どんな書類が必要なのか、どこで取得するのか、どうやって準備すればいいのか――初めて申請する方にとっては、なかなかハードルが高く感じられるかもしれません。
本記事では、産業廃棄物収集運搬業許可を取得するために必要な書類を一つずつ丁寧に解説していきます。
この記事を読めば、提出すべき書類の全体像がつかめ、スムーズな申請準備が可能になります。
産業廃棄物収集運搬業許可の申請にあたり、提出書類は自治体ごとに多少の違いはあるものの、基本的な構成は全国共通です。
主な提出書類は以下のとおりです:
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
申請書自体は自治体のホームページや窓口で入手可能です。
記入項目は細かいため、漏れなく記入し、必要な添付書類と一緒に提出します。
間違いや記載漏れがあると、再提出になることもあります。丁寧に確認しましょう。
法人で申請する場合、以下のような会社の基本情報が必要です。
自治体は、安定的な経営基盤があるかどうかを判断するため、**直近3年分の財務諸表(貸借対照表・損益計算書など)**の提出を求めます。
法人税申告書の別表一や勘定科目内訳書も添付するのが一般的です。
赤字決算でも許可が下りる場合がありますが、理由説明が必要になることがあります。
収集運搬を行うには、専用の車両が必要です。
提出すべき書類は以下のとおり:
営業所や保管場所を使用している場合、その使用権限を示す資料が必要です。
場所によっては都市計画法や建築基準法上の問題がないかの確認が求められる場合もあります。
法人の役員・主要な従業員について以下の書類を提出します。
新規で許可を申請する場合、産業廃棄物収集運搬業に関する講習会の修了証を提出します。
公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する講習を受講し、修了証の写しを添付します。
申請内容や地域によっては、以下のような追加書類が求められることもあります:
事前に自治体の指導担当者と相談することで、余計な手戻りを避けることができます。
申請書類は多岐にわたり、揃えるのに時間もかかります。
しかし、事前に**「何が必要か」をしっかり把握し、スケジュールを立てて準備**すれば、スムーズに申請を進められます。
最後に、申請前に再チェックすべきポイントを簡単にまとめておきましょう:
✅ 申請書に記入漏れはないか
✅ 添付書類は最新のものか(登記簿など)
✅ 車両や事務所の写真は規定を満たしているか
✅ 使用権限に関する証明が揃っているか
✅ 財務書類に赤字があれば説明書を添えているか
✅ 講習修了証を忘れていないか
この記事を活用して、産業廃棄物収集運搬業の許可取得への第一歩を踏み出しましょう。