休職中は体調の回復が第一ですが、職場や上司に対して定期的に経過を報告することも大切です。
復帰の見通しや現在の状況を共有することで、職場は業務調整やサポートをしやすくなります。
一方で、報告内容に悩んで「どのくらい詳しく書けばいいのか」「正直に伝えすぎてもいいのか」と迷う方も少なくありません。
この記事では、休職中の経過報告の目的や書き方のポイントを解説し、状況別の例文を紹介します。
ビジネスメールや手紙としても使える形にまとめていますので、ご自身の状況に合わせて参考にしてください。
休職は、会社から一定期間業務を免除してもらい、療養や回復に専念するための制度です。
しかし、休職している間も「社員の一員」であることに変わりはありません。
会社にとっては、復帰の見込みや体調の経過を知ることが、組織運営や人員調整の上で重要です。
経過報告が必要とされる理由は大きく3つあります。
休職中の経過報告では、伝えすぎても伝えなさすぎてもよくありません。
必要なポイントを押さえつつ、誠意が伝わる文章にすることが大切です。
経過報告は、以下のような構成にすると読みやすく、誠意も伝わりやすいです。
「お世話になっております。現在、医師の指導のもと療養に専念しております。体調は少しずつ回復に向かっており、日常生活に支障が出ない程度になってきました。
主治医からは、引き続き安静が必要であると診断されており、復帰にはもう少し時間がかかる見込みです。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、引き続きご理解とご配慮を賜りますようお願い申し上げます。」
「現在、医師の診断に基づき自宅療養を続けております。おかげさまで体調は回復しており、主治医からは◯月◯日からの復帰が可能と診断を受けました。
長期間にわたりご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。復帰後はこれまで以上に精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
「療養に専念しておりますが、依然として体調が安定せず、医師からも引き続き休養が必要との診断を受けております。
当初の予定よりも復帰が遅れる見込みとなり、ご心配とご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。
今後も体調管理に努め、医師の指導に従いながら、一日も早く職場に戻れるよう努力してまいります。」
件名:休職中の経過についてご報告
本文:
「◯◯部長
お世話になっております。◯◯です。
現在は医師の指導のもと自宅療養を続けております。症状は改善傾向にありますが、引き続き安静が必要とのことです。
復帰の見込みは現時点では◯月頃と考えておりますが、今後の診断結果次第で変更となる可能性もございます。
ご迷惑をおかけしますが、引き続きよろしくお願いいたします。」
「体調は回復に向かっておりますが、医師の指導により、引き続き休養が必要です。復帰時期は◯月頃を予定しております。
ご迷惑をおかけいたしますが、引き続きよろしくお願いいたします。」
職場には必要最低限の情報を、冷静かつ誠実に伝えることが大切です。
休職中の経過報告は、会社との信頼関係を維持するための大切なコミュニケーションです。
詳しい病状を報告する必要はありませんが、回復の状況や復帰の見込み、感謝の気持ちを簡潔に伝えることがポイントです。
例文を参考にしながら、自分の状況に合った言葉に言い換えて使うと良いでしょう。
「誠意を持って伝える」ことが何より大切です。