オノマトペ一覧:意味・使い方・例文で楽しむ日本語の音と感情

日本語には、音や動き、感情をそのまま言葉にしたような表現があります。これらは「オノマトペ(擬音語・擬態語)」と呼ばれ、会話や文章に豊かな色を添えてくれます。「ワクワク」「ドキドキ」「ザザッ」など、日常的によく耳にするものから文学的な表現まで、オノマトペは非常に多様です。本記事では、オノマトペを意味や使い方別に整理し、例文とともに紹介します。文章表現を豊かにしたい方、日本語の面白さを知りたい方にぴったりの内容です。


オノマトペとは?意味と種類

オノマトペとは、音や感覚、動作、心情などを言葉で模倣・表現したものです。大きく分けると以下の2種類があります。

  1. 擬音語(ぎおんご)
    実際に耳で聞こえる音を言葉にしたもの。例:「ワンワン」「ザーザー」「カチカチ」など。
  2. 擬態語(ぎたいご)
    音がない感覚や様子を言葉にしたもの。例:「キラキラ」「フワフワ」「ドキドキ」など。

これらは漫画や小説、会話、広告など幅広い場面で使われ、情景や感情を直感的に伝える役割を果たします。

ジャンル別オノマトペ一覧表

1. 自然・環境の音

オノマトペ意味例文
ザーザー強い雨が降る音「外はザーザー降りだ。」
サラサラ軽やかな水や風の音「川の水がサラサラと流れている。」
ゴロゴロ雷や重い物が転がる音「空がゴロゴロ鳴っている。」
ピューピュー風が強く吹く音「外で風がピューピュー吹いている。」
ザワザワ人や木々がざわめく音「会場がザワザワしてきた。」
パチパチ火や拍手の音「焚き火がパチパチとはぜる。」
チョロチョロ小さな水の流れる音「蛇口から水がチョロチョロ漏れている。」
ガタガタ物や建物が揺れる音「トラックが通って家がガタガタ揺れた。」
コロコロ軽い物が転がる音「ボールがコロコロ転がっていく。」
ゴーゴー大きく鳴り響く音「台風の風がゴーゴーとうなっている。」

2. 人や動物の声

オノマトペ意味例文
ワンワン犬の鳴き声「犬がワンワン吠えている。」
ニャーニャー猫の鳴き声「子猫がニャーニャー鳴く。」
コケコッコー鶏の鳴き声「朝に鶏がコケコッコーと鳴く。」
メーメー羊やヤギの鳴き声「山でヤギがメーメー鳴いている。」
カーカーカラスの鳴き声「カラスがカーカー鳴いている。」
ブーブー豚の鳴き声や不満の声「子どもがブーブー文句を言う。」
ガオー猛獣の吠える声「ライオンがガオーと吠える。」
キャンキャン小型犬が高く吠える声「小型犬がキャンキャン吠える。」
ゲラゲラ大きく笑う声「友達とゲラゲラ笑った。」
クスクス小さく笑う声「後ろでクスクス笑う声がする。」

3. 心の動き・感情

オノマトペ意味例文
ドキドキ緊張や期待で心臓が高鳴る「試験前でドキドキしている。」
ワクワク楽しみで胸が弾む「旅行が待ち遠しくてワクワクする。」
イライラ不満や焦りで落ち着かない「渋滞でイライラする。」
ホッ安心して気持ちが緩む「合格してホッとした。」
ガーンショックを受ける「財布を忘れてガーンとした。」
ニコニコ穏やかに笑う「店員がニコニコ対応してくれた。」
キラキラ目や表情が輝く様子「彼女の目がキラキラしている。」
モヤモヤ気持ちがすっきりしない「説明を聞いてもモヤモヤが残る。」
ムカムカ怒りや不快感を覚える「上司の態度にムカムカする。」
シクシク小さく泣く「失恋してシクシク泣いた。」

4. 動作・行動

オノマトペ意味例文
バタバタ慌ただしく動く「朝は支度でバタバタする。」
トコトコ小さな足音で歩く「子どもがトコトコ歩く。」
ヨチヨチ不安定に歩く「赤ちゃんがヨチヨチ歩き。」
ドタドタ重い足音で歩く「階段をドタドタ上る。」
スタスタ迷いなく速く歩く「彼はスタスタと歩き去った。」
ガタッ急に物が動く音「椅子がガタッと動いた。」
スルスル滑らかに動く「ロープがスルスルと伸びる。」
ギュッ強く握る「手をギュッと握る。」
ヒュッ素早く動く「矢がヒュッと飛んだ。」
スパッ鮮やかに切れる「包丁でスパッと切った。」

5. 物や状態の様子

オノマトペ意味例文
フワフワ軽く柔らかい様子「雲がフワフワ浮かんでいる。」
ガチガチ硬く固まっている様子「氷がガチガチに凍っている。」
ベタベタ粘りつく様子「手がベタベタしている。」
サラサラ滑らかで乾いている様子「髪がサラサラしている。」
ネバネバ粘り気がある様子「納豆はネバネバしている。」
ツルツル滑らかで光沢がある「床がツルツルしている。」
ボロボロ崩れ落ちる、古びた様子「靴がボロボロになった。」
キラキラ光が輝く様子「星がキラキラ輝いている。」
ザラザラ表面が粗い「壁がザラザラしている。」
グニャグニャ柔らかく形が定まらない「パン生地がグニャグニャだ。」

オノマトペを使うコツ

オノマトペは便利ですが、多用すると文章が軽く見えたり、幼い印象になったりすることもあります。効果的に使うためのコツは以下の通りです。

  1. 場面に合ったものを選ぶ
    自然描写なら環境音、感情表現なら心理的オノマトペを選ぶ。
  2. 文章のリズムを意識する
    会話や文章にリズムを生み、印象的にする。
  3. 重要な場面で絞って使う
    特に強調したい情景や感情にだけ使うことで効果が増す。

まとめ

オノマトペは、日本語ならではの豊かな表現手段です。音や感情を直感的に伝える力があり、会話や文章に彩りを加えます。本記事で紹介した一覧はほんの一部ですが、日常で意識的に使うことで、より表現力が磨かれます。ぜひ自分の文章や会話に取り入れてみてください。

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