学術誌や研究会から査読依頼を受けることは、研究者にとって光栄なことです。
しかし、研究の繁忙期や専門分野外の内容など、やむを得ない理由で引き受けられない場合も少なくありません。
その際に大切なのは、相手に失礼にならないよう誠実かつ簡潔に断ることです。
本記事では、査読依頼を断る際の基本的なマナーや注意点を解説し、すぐに使える例文を紹介します。
「断るのが申し訳ない」と感じる方も安心できるよう、状況別の文例をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
査読は学術活動における重要な役割ですが、すべての依頼を無理に引き受ける必要はありません。断る際には以下の点を意識しましょう。
件名:査読依頼の件について(辞退のお願い)
○○編集委員会
○○先生
このたびは査読のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
大変光栄に存じますが、現在研究・業務が立て込んでおり、十分な時間を確保することが難しい状況です。
誠に申し訳ございませんが、今回の査読につきましては辞退させていただきたく存じます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
件名:査読依頼の件について(辞退のお願い)
○○編集委員会
○○先生
このたびは査読のご依頼を賜り、厚く御礼申し上げます。
大変光栄ではございますが、今回の論文は私の専門分野からやや外れており、適切に査読を行うことが難しいと判断いたしました。
そのため、誠に恐縮ながら辞退させていただければと存じます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
件名:査読依頼の件について(辞退のお願い)
○○編集委員会
○○先生
このたびは査読のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
大変光栄に存じますが、提示いただいた期限までに査読を完了することが難しい状況でございます。
ご期待に沿えず誠に申し訳ございませんが、今回は辞退させていただきたくお願い申し上げます。
件名:査読依頼の件について(辞退のお願い)
○○編集委員会
○○先生
このたびは査読のご依頼をいただき、心より感謝申し上げます。
誠に光栄なことでございますが、現在体調不良により、十分な時間を確保して責任ある査読を行うことが困難な状況です。
大変心苦しいのですが、今回の査読については辞退させていただきたく存じます。
件名:査読依頼の件について(辞退のお願い)
○○編集委員会
○○先生
このたびは査読のご依頼を賜り、誠にありがとうございます。
大変光栄ではございますが、現在の業務状況から査読をお引き受けすることが難しい状況です。
誠に恐縮ながら今回は辞退させていただきたく存じます。
なお、本件に関しては、○○大学の△△先生がご専門であり、適任かと存じます。
ご参考までにお伝え申し上げます。
査読依頼を断ることは決して悪いことではなく、自分の状況を誠実に伝えることが重要です。
ポイントは「感謝」「簡潔な理由」「早めの連絡」です。
今回紹介した例文を参考に、自分の状況に合わせて調整すれば、相手に不快感を与えず丁寧に断ることができます。
学術活動は長い付き合いになるものですので、断る場合でも誠意ある対応を心がけましょう。