大学や専門学校、企業の研修やセミナーでは、外部から講師を招いて講義をお願いする場面がよくあります。
しかし「講義を依頼したいけれど、どのように依頼文を書けばよいのか」「失礼のないようにお願いしたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、講義依頼のメールや手紙を書く際の基本的なマナーを整理し、実際に使える依頼文の文例を紹介します。学術的な講義、企業研修での講演依頼、オンラインイベントでの講義など、さまざまな場面に合わせた文例を解説します。
講義を依頼する際は、以下の流れで文章を組み立てるのが一般的です。
〇〇大学〇〇学部
教授 〇〇 先生
突然のご連絡を失礼いたします。
私は、〇〇大学〇〇学部でゼミを担当しております〇〇と申します。
このたび、当ゼミの特別講義にて「〇〇分野における最新動向」についてご講義いただければと存じ、ご連絡を差し上げました。
開催予定日は〇月〇日(〇曜日)午後、会場は本学〇号館〇階ホールを予定しております。
ご多忙の折とは存じますが、ぜひ先生のお話を学生に聞かせていただきたく存じます。
謝礼につきましては、別途ご相談させていただければと存じます。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
〇〇大学〇〇学部
准教授 〇〇 〇〇
株式会社〇〇
〇〇部 部長 〇〇様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△ 人事部の〇〇でございます。
このたび弊社では、若手社員を対象とした研修を企画しており、ぜひ〇〇様にご講義をお願いしたくご連絡差し上げました。
研修テーマは「リーダーシップとチームマネジメント」で、〇月〇日(〇曜日)の午後を予定しております。
もしご都合がよろしければ、日程や内容の詳細を改めてご相談させていただければ幸いです。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社△△
人事部 〇〇 〇〇
〇〇大学〇〇研究科
教授 〇〇 先生
平素より大変お世話になっております。
〇〇学会事務局の〇〇と申します。
このたび、来る〇月〇日に開催されます「第〇回〇〇シンポジウム」におきまして、基調講演をお願いしたくご連絡申し上げました。
ご講演テーマにつきましては「〇〇に関する研究の最新成果」とし、講演時間は60分を予定しております。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ぜひご登壇いただければ幸いです。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
〇〇学会事務局
〇〇 〇〇
〇〇大学〇〇学部
講師 〇〇 先生
平素より大変お世話になっております。
〇〇大学学生課の〇〇と申します。
このたび、学生向けキャリア支援の一環として、オンライン講義をお願いしたく存じます。
テーマは「社会人としてのキャリア形成」で、Zoomを利用した1時間程度のご講義を想定しております。
ご多忙とは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
〇〇大学 学生課
〇〇 〇〇
〇〇大学〇〇学部
教授 〇〇 先生
先日は特別講義のご依頼に関し、ご快諾いただき誠にありがとうございました。
開催日である〇月〇日(〇曜日)が近づいてまいりましたので、改めてご案内申し上げます。
当日は、〇時より本学〇号館〇階ホールにて準備を整えてお待ちしております。
ご不明点やご要望がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。
当日お会いできますことを、学生・教員一同心より楽しみにしております。
〇〇大学〇〇学部
〇〇 〇〇
講義依頼は、単なるお願いではなく「相手の専門性を敬意をもって迎え入れる」という姿勢を示すことが大切です。
依頼文はフォーマルにまとめつつ、具体的な内容や日時を明記し、柔軟に調整できる余地を残すことでスムーズなやり取りが可能になります。
この記事で紹介した文例を参考に、シーンに合わせてアレンジすれば、初めての依頼でも失礼のない形でお願いできます。