会議が終わった後に必ず求められる「議事録」。
でも、いざ書こうとすると「どこから手をつければいいの?」「メモをどう整理すればいい?」と迷うことも多いものです。
この記事では、議事録の基本的な書き方から、役立つ構成方法、そしてそのまま使える例文までをご紹介します。
社内で評価される「わかりやすく、簡潔で、実務的」な議事録を作成したい方におすすめの内容です。
議事録とは、会議の内容や結論、今後のアクションプランを記録した文書のことです。
主な目的は以下のとおりです。
議事録は、ただのメモではありません。
曖昧な部分をなくし、客観的に記録することで、組織全体の行動力や透明性を高めることにつながります。
しっかりした議事録は「仕事ができる人」の印象にもつながります。
議事録に含めるべき基本的な構成要素は以下の通りです。
特に「誰が・何を・いつまでにするか」が抜けると、行動に移されにくくなってしまいます。
発言を逐語的に記録する必要はありません。要点を簡潔に、客観的にまとめましょう。
会社の文化やフォーマットに合わせましょう。一貫性が大切です。
話の流れを追うより、先に「何が決まったか」「何が話されたか」を明記するほうが読みやすくなります。
「〇〇課長が不機嫌だった」など、感情的な記述は避けましょう。事実ベースで書くことが重要です。
以下はシンプルかつ汎用的な議事録テンプレートです。WordやExcelでこの形式を用意しておくと便利です。
会議名:○○プロジェクト定例会議
日時:2025年7月1日(火) 10:00~11:00
場所:第1会議室/Zoom(ハイブリッド開催)
出席者:田中部長、山田課長、佐藤、鈴木、他3名
欠席者:小林(出張)
【議題1】今後の進捗管理方法について
【議題2】新製品のPR施策
【備考】
次回会議は7月8日(火)10時より同会場にて
社内マーケティング定例会議 議事録(要約版)
会議名:第5回マーケ定例会議
日時:2025年6月30日(月)13:00~14:00
出席者:部長:山下、主任:田村、メンバー:藤本、鈴木
議題1:新商品の販促プラン
議題2:展示会参加の是非
備考:次回は7月7日(月)同時刻・Zoom開催予定
→あいまいで伝わらない。
【改善】:「A氏が資料作成を担当することに決定」など、明確に記述。
→何が話されたかが不明瞭。
【改善】:「A氏は○○と提案し、B氏は○○に懸念を示した」など具体的に。
→何も成果がない印象に。
【改善】:「継続検討となった」「次回までに再調査を行う予定」など、アクションを添えると良い。
議事録は、ただの記録ではありません。
チームの方向性を示し、行動を促し、責任の明確化にもつながる重要な情報資産です。
適切に構成された議事録があることで、会議の「成果」がより実感できるようになります。
テンプレートを活用しながら、まずは「わかりやすく・簡潔に・行動に直結する」記録を心がけてみてください。