議事録の書き方と実用的な例文ガイド

会議が終わった後に必ず求められる「議事録」。
でも、いざ書こうとすると「どこから手をつければいいの?」「メモをどう整理すればいい?」と迷うことも多いものです。
この記事では、議事録の基本的な書き方から、役立つ構成方法、そしてそのまま使える例文までをご紹介します。
社内で評価される「わかりやすく、簡潔で、実務的」な議事録を作成したい方におすすめの内容です。


議事録とは?目的と重要性を理解しよう

議事録とは、会議の内容や結論、今後のアクションプランを記録した文書のことです。
主な目的は以下のとおりです。

  • 会議に出席できなかった人への情報共有
  • 決定事項の明確化と責任の所在の記録
  • 後日の確認資料としての活用

議事録は、ただのメモではありません。
曖昧な部分をなくし、客観的に記録することで、組織全体の行動力や透明性を高めることにつながります。
しっかりした議事録は「仕事ができる人」の印象にもつながります。


議事録に必要な基本項目とは?

議事録に含めるべき基本的な構成要素は以下の通りです。

  1. 会議名:定例会議、プロジェクト会議など
  2. 日時:開始・終了時間も入れると親切
  3. 場所:オンラインであれば「Zoom」や「Teams」など記載
  4. 出席者・欠席者:部署名や役職も記す
  5. 議題:話し合われたテーマを列挙
  6. 討議内容:誰が何を発言したかの要点を記録
  7. 決定事項:何が決まったかを明確に
  8. 今後の対応・担当者・期限:ToDoリスト的に記録する
  9. 備考:特記事項や未解決事項があれば

特に「誰が・何を・いつまでにするか」が抜けると、行動に移されにくくなってしまいます。


議事録作成のポイントとコツ

● 会話をすべて書き起こさない

発言を逐語的に記録する必要はありません。要点を簡潔に、客観的にまとめましょう。

● 文体は「です・ます調」か「である調」

会社の文化やフォーマットに合わせましょう。一貫性が大切です。

● 結論ファーストで書く

話の流れを追うより、先に「何が決まったか」「何が話されたか」を明記するほうが読みやすくなります。

● 主観や感情を交えない

「〇〇課長が不機嫌だった」など、感情的な記述は避けましょう。事実ベースで書くことが重要です。


議事録の書き方【テンプレート例】

以下はシンプルかつ汎用的な議事録テンプレートです。WordやExcelでこの形式を用意しておくと便利です。


会議名:○○プロジェクト定例会議
日時:2025年7月1日(火) 10:00~11:00
場所:第1会議室/Zoom(ハイブリッド開催)
出席者:田中部長、山田課長、佐藤、鈴木、他3名
欠席者:小林(出張)

【議題1】今後の進捗管理方法について

  • 佐藤:「週次でタスクの見直しが必要」
  • 山田:「ガントチャートを活用すべき」
  • 結論:週1回の進捗会議を実施。使用ツールはBacklogとする
  • 担当:佐藤(運用準備)、期限:7月5日

【議題2】新製品のPR施策

  • 鈴木:「SNS広告の検討を提案」
  • 田中:「予算の範囲内であれば実施可能」
  • 結論:SNS広告を検討。7月15日までに企画案を提出
  • 担当:鈴木

【備考】
次回会議は7月8日(火)10時より同会場にて


実用的な議事録の例文【社内会議】

社内マーケティング定例会議 議事録(要約版)


会議名:第5回マーケ定例会議
日時:2025年6月30日(月)13:00~14:00
出席者:部長:山下、主任:田村、メンバー:藤本、鈴木
議題1:新商品の販促プラン

  • 藤本:「InstagramとYouTubeの活用が有効」
  • 山下:「販促予算は昨年比で20%増の見込み」
  • 決定:SNS連動キャンペーンの実施(7月中旬スタート)
  • 担当:田村・鈴木

議題2:展示会参加の是非

  • 山下:「費用対効果を考慮すべき」
  • 決定:今回は見送り、秋以降に再検討

備考:次回は7月7日(月)同時刻・Zoom開催予定


議事録のよくあるNG例とその改善

● NG例:「Aさんがやるって言っていた」

→あいまいで伝わらない。
【改善】:「A氏が資料作成を担当することに決定」など、明確に記述。

● NG例:「意見がいろいろ出た」

→何が話されたかが不明瞭。
【改善】:「A氏は○○と提案し、B氏は○○に懸念を示した」など具体的に。

● NG例:「特に決まらなかった」

→何も成果がない印象に。
【改善】:「継続検討となった」「次回までに再調査を行う予定」など、アクションを添えると良い。


まとめ|議事録は「共有する情報資産」

議事録は、ただの記録ではありません。
チームの方向性を示し、行動を促し、責任の明確化にもつながる重要な情報資産です。
適切に構成された議事録があることで、会議の「成果」がより実感できるようになります。
テンプレートを活用しながら、まずは「わかりやすく・簡潔に・行動に直結する」記録を心がけてみてください。

upandup

Web制作の記事を中心に、暮らし、ビジネスに役立つ情報を発信します。 アフィリエイトにも参加しています。よろしくお願いいたします。