寒さが続く時期に送る「余寒見舞い」は、相手の健康を気遣う心温まる手紙です。年賀状を出しそびれたときや、寒さが厳しい折に近況を伝えたいときに活用できます。しかし、書き方やマナーを正しく理解していないと、かえって失礼になってしまうことも。この記事では、余寒見舞いの意味や送るタイミング、書き方のポイント、さらには具体的な例文まで詳しく解説します。ぜひ参考にして、気持ちのこもった余寒見舞いを送りましょう。
「余寒見舞い」とは、寒さが残る時期に相手の健康を気遣う手紙やはがきのことです。特に、立春（2月4日頃）を過ぎた後も寒さが続くときに送るのが一般的です。元々、日本では季節の変わり目に相手を思いやる文化が根付いており、暑中見舞いや残暑見舞いと並んで、寒中見舞いや余寒見舞いも季節の挨拶として使われています。
余寒見舞いを送る適切な時期は立春（2月4日頃）から2月下旬までです。これより前に送る場合は「寒中見舞い」、3月以降になると「春のご挨拶」などが適しています。
【マナーのポイント】
余寒見舞いの文章は、以下のような構成が基本です。
【例文】
「余寒お見舞い申し上げます。
立春を迎えましたが、まだまだ寒さが厳しい日が続いております。
お変わりなくお過ごしでしょうか。
私も変わらず元気に過ごしております。
寒さが和らぐ日も少しずつ増えてきましたが、どうぞご自愛くださいませ。」
【友人宛】
「余寒お見舞い申し上げます。
寒さが続きますが、元気に過ごしていますか？
お互いに体調に気をつけながら、また春に会えるのを楽しみにしています！」
【ビジネス相手宛】
「余寒お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい折、貴社の皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。」
【上司や恩師宛】
「余寒お見舞い申し上げます。
寒さが続く中、お変わりなくお過ごしでしょうか。
どうかご自愛の上、ますますのご健勝をお祈り申し上げます。」
【親族宛】
「余寒お見舞い申し上げます。
皆さまお元気でいらっしゃいますか？
もう少し寒さが続くようですので、お体を大切になさってくださいね。」
【お世話になった方へ】
「余寒お見舞い申し上げます。
昨年は大変お世話になりました。
本年も変わらぬご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。」
余寒見舞いは、寒さが続く時期に相手を思いやる大切な文化です。送るタイミングや書き方を押さえ、心のこもった一文を添えることで、より良い関係を築くことができます。今年の冬は、ぜひ大切な方に余寒見舞いを送ってみてはいかがでしょうか？