「いい企画があるのに、なかなか通らない」「何から書けばいいか分からない」。そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくありません。実は、企画書には「伝わる型」と「押さえるべき要素」があります。本記事では、はじめての方でも書けるように、企画書の基本構成から押さえるべきポイント、よくある失敗例まで丁寧に解説します。通る企画書を書くためのコツを知り、あなたのアイデアをカタチにしましょう!
企画書とは、「何を、なぜ、どうやって実現するか」を相手に伝えるための資料です。
主に上司や取引先、プロジェクトメンバーに向けて、提案やプレゼンの補足資料として活用されます。
企画書の目的はただ一つ、「読んだ相手を納得させ、動かすこと」です。
アイデアがどんなに素晴らしくても、伝わらなければ意味がありません。
そのためにも、論理的でわかりやすい構成と、相手の視点を意識した内容が求められます。
企画書にはある程度フォーマットがあります。以下の7つをベースにするとスムーズに構成できます。
これらは必ずしもすべて盛り込む必要はありませんが、相手に「検討してもらう」ための材料は過不足なく入れましょう。
タイトルは企画書の顔です。
パッと見たときに中身が想像でき、かつ興味を持たれるようにすることが重要です。
例:
✕ 「販促企画案」
○ 「SNS連動で来店率を20%アップさせる販促企画」
曖昧さを排除し、数字や手法を盛り込むと具体性が増します。
企画を提案する背景、現在の課題や問題点を明確に記載しましょう。
このパートが弱いと「なんでこの企画をやる必要があるの?」と思われてしまいます。
データや現状の事例を用いて「確かに、この課題はある」と相手が思えるように構成することがコツです。
ここでは「この企画で何を達成したいか」を端的に示します。
目的が曖昧だと、良い企画でも評価されません。
悪い例:「ユーザーに楽しんでもらう」
良い例:「新規顧客の獲得を目的としたイベント企画で、1カ月間で500人の来場を目指す」
をベースに、視覚的にも伝わりやすいように図・表・箇条書きで整理します。
この部分が企画書の“本体”であり、ここで伝わらなければ他の部分がどれだけ良くても通りません。
実施時期やフェーズを明確にすると、具体性が増して信頼されます。
ガントチャート形式や週ごとの工程表などがあると一目で分かりやすくなります。
「費用がいくらかかるか」「どれくらいの利益が見込めるか」は、承認判断の大きな要素です。
費用項目はなるべく細かく記載し、期待できる効果と比較できるようにしましょう。
例:
最後に、企画を実施することで得られる効果を再度まとめます。
「この企画を実施しないと損だな」と思わせるくらいの熱意と説得力を込めましょう。
企画書はセンスだけでなく、構成と伝える技術が求められます。
本記事で紹介した7つの構成要素とステップを押さえれば、誰でも伝わる企画書を書くことができます。
あなたのアイデアを実現する第一歩として、企画書の書き方をマスターしましょう!