還暦は、人生において最初の大きな節目の一つ。60年という年月を元気に過ごしてこられたことへの感謝と、これから先も幸せでいてほしいという願いを込めて、お祝いの言葉を贈りたいものですよね。本記事では、還暦を迎える方へ向けたお祝いメッセージの例文を5つご紹介するとともに、還暦の意味やお祝いするときのポイントなどをまとめてみました。ぜひあなたの想いがしっかり伝わるメッセージの参考にしてください。
還暦は数え年で61歳(満年齢60歳)を迎える際に行われる祝いのことで、“干支”が一巡し、生まれた年の干支に戻るとされることに由来します。十二支と十干を組み合わせた60通りの干支がひと回りし、また新しくスタートを切るという意味合いがあるのです。
かつては60歳で“現役を退いてゆっくりと余生を過ごす”イメージもありましたが、近年では60歳といえばまだまだ元気に働いていたり、新たな趣味にチャレンジして人生を謳歌している人も多いですよね。そんな方々へ向けた還暦のお祝いは、ただの「年齢のお祝い」ではなく「新たな門出のお祝い」という見方もできます。人生100年時代といわれる現代、60歳は人生の折り返し地点とも言えるかもしれません。大切な家族や友人、職場の方などが60歳を迎える際には、これまでの感謝の気持ちと、今後ますますのご活躍を祈る気持ちを込めて、あたたかい言葉を贈りたいですね。
還暦祝いをするにあたっては、いくつか押さえておきたいポイントがあります。気持ちよくお祝いを受け取ってもらえるよう、以下の点に留意しましょう。
還暦といえば「赤いちゃんちゃんこ」が象徴的ですが、実際に赤いちゃんちゃんこを贈られても着る機会がないと感じる方も少なくありません。必ずしも昔ながらのスタイルにとらわれる必要はなく、相手の好みに合ったプレゼントやお祝いの場を作るほうが、より気持ちが伝わります。たとえば、赤をアクセントカラーにした服や小物、あるいは赤いテーマカラーのケーキなど、形式を少しアレンジしてみると喜ばれます。
60歳という区切りを迎えるにあたっては、やはり健康面の話題が尽きません。例えば、「いつまでも健康でいてください」という言葉が重荷に感じる人もいるかもしれません。配慮ある言葉選びを心がけながらも「お身体を大切にしてくださいね」「健康第一で、これからも楽しい毎日を」など、前向きで明るいニュアンスを添えると、お祝いの気持ちを素直に伝えやすいでしょう。
長年一緒に過ごした家族や仲の良い友人であれば、感謝の気持ちや、その人ならではのエピソードを織り交ぜるとより印象的なメッセージになります。さらに、少しユーモアを加えると、祝われる側も自然と笑顔になり、場の雰囲気も和やかになります。ただし、あまりに茶化しすぎると失礼に当たる場合もあるので、相手との関係性を見極めてバランスを取りましょう。
ここでは実際に使いやすい5つの文例をご紹介します。文例はあくまでも参考ですので、相手の名前や具体的なエピソードなどを交え、あなたらしい言葉にアレンジしてみてください。
「還暦おめでとうございます!○○さんの明るい笑顔とバイタリティには、いつも元気をもらっています。これからも健康で、ますます充実した日々をお過ごしください。」
「この度は還暦、本当におめでとうございます。今まで家族を支えてくれたこと、深く感謝しています。第二の人生も、○○さんらしく生き生きと楽しんでくださいね。ずっと応援しています!」
「60歳になったなんて信じられないほどお元気ですね。還暦を迎えても、これからのチャレンジ精神と若々しさで、どんどん世界を広げてください。陰ながら見守っています!」
「還暦おめでとうございます。○○さんがいつも優しくアドバイスをくれるおかげで、私もここまで頑張ってこられました。健康に気をつけて、これからの人生をもっともっと楽しんでくださいね。」
「還暦お祝い、心から祝福します!仕事でもプライベートでも、いつもパワフルな○○さん。そのパワーをこれからも発揮して、ますます素敵な日々を重ねてください。」
還暦祝いはメッセージだけでなく、プレゼントやお祝いの場を工夫することでより思い出深いものになります。ここではいくつかのアイデアをご紹介します。
還暦といえば“赤”。赤い服や小物を贈る以外にも、赤をテーマカラーにしたパーティーを企画してみてはいかがでしょうか。部屋の飾りつけやテーブルコーディネートに赤を使うだけで、一気に華やかになります。赤いちゃんちゃんこの代わりにおしゃれな赤いストールを贈るなど、日常で使いやすいアイテムも人気です。
家族や友人が60年の人生で築いてきた思い出の写真を集めて、アルバムやフォトブックにまとめると、世界にひとつだけの特別な贈り物になります。さらに手書きのメッセージや一言コメントなどを添えると、読んでいるうちにこれまでの人生を振り返りながら笑顔になってくれるはずです。
形に残るプレゼントも素敵ですが、一緒に過ごす時間を贈るのも大切です。たとえば家族旅行を企画したり、思い出の場所や行ってみたかったレストランに招待したりするのも良いですね。特に普段忙しく過ごしている方には、ゆっくりとくつろげる温泉旅行などをプレゼントすると喜ばれること間違いなしです。
オリジナルのグラスや湯呑み、お酒のラベルなどをオーダーメイドで作成し、相手の名前やメッセージを入れるのも人気があります。特別感があり、かつ実用的でもあるので、長く大切に使ってもらえることでしょう。
還暦は古くから「新しい人生の始まり」として大切にされてきたお祝いの一つ。60年間の歩みに対する感謝と労い、そしてこれから続く人生の幸せを願う温かい気持ちを、メッセージやプレゼントに込めて贈りたいですね。本記事でご紹介した5つの例文は、どれも還暦を迎える方へ向けた前向きで感謝の思いが伝わる内容になっています。メッセージを考える際は、ぜひ相手にまつわるエピソードや好きな言葉を取り入れて、あなただけのオリジナルメッセージに仕上げてみてください。