住宅営業の仕事では、顧客に魅力的な提案をするために、企画書の提出が求められることがあります。とくに「よくあるテーマ」であっても、どのように魅せるか、どうやって構成を組み立てるかが営業の力量です。今回は、PowerPointを使って5枚の企画書を作成する際の「作り方」「作る前に行う準備」「作成後に取るべき行動」について、具体的に解説します。これから住宅営業の現場で活躍していきたい方、提案の質を高めたい方に向けた実践的な内容です。
住宅営業における企画書は、単なる資料ではありません。顧客の悩みや希望に寄り添い、それを言葉とビジュアルで「形」にする役割を果たします。営業担当者が提案を口頭で説明するだけでは、イメージが伝わらないことも多くあります。
たとえば、「二世帯住宅の間取り提案」や「災害に強い家づくり」など、よくあるテーマこそ、競合との差別化が求められます。企画書はその差を生むカギであり、顧客に「この人に任せたい」と思ってもらうための信頼構築ツールなのです。
まず大切なのは、誰に向けて企画書を作るのかという点です。具体的な家族構成、ライフスタイル、予算、土地の有無、将来の住まい方など、丁寧にヒアリングを行いましょう。この段階での情報収集が、説得力のある企画書に直結します。
次に「よくあるテーマ」を定めます。たとえば、以下のような切り口が考えられます。
ターゲットや訴求点を明確にし、ブレない企画構成を意識します。
企画に必要な間取り図、参考写真、建築素材の情報、関連するデータや統計(補助金制度や住宅ローン情報など)を集めます。素材が整理されていると、PowerPointに落とし込む作業がスムーズになります。
企画書は「5枚で構成」と言われた場合、情報を簡潔に、しかし印象的に伝える必要があります。以下のような構成がおすすめです。
表紙です。企画書のタイトル、サブタイトル(誰のための提案か)、提出日・営業担当名などを記載。写真やイラストで視覚的な興味を引くのも効果的です。
例)
タイトル:子育て世代に最適な快適住宅のご提案
サブタイトル:家族が自然に集まるリビングと、成長を見守れる間取り
ヒアリング内容から、お客様の現状や理想をまとめたページ。顧客の声や課題を箇条書きで示すと理解しやすくなります。
例)
ニーズに対して、どのような提案をするのかを明示します。間取り図やイメージ写真を活用しながら、具体的な特徴を説明しましょう。
例)
提案の強みを伝えるページです。他社ではなく「自社を選ぶ理由」をしっかり打ち出します。数字や図解があると説得力が増します。
例)
クロージングに向けたアクションを記載します。打ち合わせ日程の提案、モデルハウス見学へのお誘い、見積もり提出など、次に進むための導線を明確にします。
例)
次回:4月10日(日)10:00〜現地見学会にて詳細をご説明予定
持ち物:現地地図・本企画書をご持参ください
誤字脱字や、数字のミス、資料の不足がないか最終チェックを行いましょう。また、PowerPointの視認性も確認し、フォントサイズや色のバランスを整えます。
企画書は単に渡すだけではなく、プレゼン形式で説明することが理想です。5枚という枚数は口頭説明とセットでちょうどよいボリューム感です。要点をしっかり抑えて、聞き手が納得できるような説明を心がけましょう。
企画書を渡したら終わりではありません。提出後には、電話やメールでのフォローアップが必要です。
この一連の流れが商談成約率を高めるポイントになります。
住宅営業における企画書作成は、「顧客のニーズを正しく把握すること」「シンプルかつ明確に構成すること」「提出後の丁寧なフォロー」が成功のカギです。PowerPointで作る5枚の企画書は、短くても強い印象を与えるためのツール。ビジュアルや言葉の使い方ひとつで、顧客の心を動かすことができます。
今後の提案活動において、この流れを意識することで営業としての信頼度もアップし、成果につながる企画書を作れるようになるでしょう。まずは、ひとつのテーマでトライしてみてください。企画書を「つくること」がゴールではなく、「使って成果を上げること」が本当のゴールです。