電卓を使っていて「m+」というボタンを見かけたことはありませんか。普段の計算では「+」「-」「=」などの基本キーしか使わない人が多いかもしれませんが、「m+」を使いこなすと計算がぐっと効率的になります。特に家計簿をつけたり、仕事で複数の合計を出すときに便利です。この記事では、電卓の「m+」ボタンの意味や仕組み、具体的な使い方、そして日常やビジネスシーンでの活用方法をわかりやすく解説します。これを読めば、あなたも今日から「m+」を使いこなせるようになります。
電卓にある「m+」は「メモリープラス」の略です。メモリー機能の一部で、現在表示されている数値を「メモリー(記憶)」に加算して保存する役割があります。
たとえば「50」を入力して「m+」を押すと、その数値がメモリーに保存されます。続けて「30」と入力して「m+」を押すと、メモリーには「50+30=80」が記録されるのです。
つまり「m+」は「今の数字を記憶しておいて、合計に追加する」ためのキーだと考えるとわかりやすいでしょう。
電卓には、意外と知られていない「メモリー機能」がいくつか存在します。代表的なキーは以下の通りです。
このように「m+」は、他のキーと組み合わせて使うことで威力を発揮します。単体で使うのではなく、「m+で加算して、MRで呼び出す」という流れを覚えておくことがポイントです。
ここからは実際の計算例を使って「m+」の使い方を解説します。
スーパーで、次の金額の商品を買うとしましょう。
普通に計算するなら、158+220+340+198=916円と順番に入力していきますよね。
しかし「m+」を使えば以下のように操作できます。
すると916円が表示されます。途中で入力を間違えても、もう一度正しい数値を「m+」に加えるだけで修正できるので便利です。
家計簿をつけるときに、レシートの合計をいちいち電卓で計算するのは面倒です。そんなときに「m+」を使うと、レシートに書かれている金額を順に入力して「m+」していくだけで合計が出せます。
経理や販売の現場でも、領収書や売上の金額を合計するシーンは多いです。Excelに入力する前にざっくり合計を確認する際、「m+」を使うと効率的です。
簿記の試験や電卓技能検定では、素早く正確に計算する必要があります。「m+」を使えば複数の数値を一度にまとめて合計できるので、計算スピードが格段に上がります。
「m+」だけでなく「m-」も使いこなすとさらに便利です。
たとえば「出費」と「収入」を一緒に管理したい場合、収入を「m+」、出費を「m-」で入力すれば、最終的な収支が「MR」で確認できます。
例:
最後に「MR」を押すと、残りが100,000円と表示されるのです。
「m+」を使い慣れていないと、次のようなミスをしやすいので注意が必要です。
すべての電卓が同じ挙動をするわけではありません。
自分の使っている電卓の仕様を確認しておくと安心です。
最近ではスマホの電卓アプリにも「m+」機能が搭載されています。特にAndroidやiPhone標準の電卓は、横向きにすると「m+」「MR」「MC」などのキーが現れる仕様になっています。外出先で簡単に集計したいときに便利です。
これらを意識すると、計算ミスを防ぎつつ「m+」をフル活用できます。
「m+」は、普段はあまり注目されない電卓のキーですが、使いこなすと計算の効率が大幅にアップします。買い物の合計、家計簿、仕事の経理処理、勉強の集計など、さまざまなシーンで活躍します。
今日から「m+」を使って、あなたの計算作業をよりスムーズにしてみてください。